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 お歳暮は日頃からお世話になっている方や、今までお世話になっていた方にお礼の気持ちを込めて贈るものです。お祝いではなくお礼の品物なので、いただいた場合のお返しは不要です。贈る時期としては、11月末から12月中旬までが望ましいです。

 予算は5000円前後が相場のようですので、ひとつの目安にするといいですね。お歳暮を贈るときは、贈られて邪魔にならないものや迷惑にならないものを選びたいものです。年末という時期を考えて、人が多く集まる場でも見栄えのいいカニをお歳暮で贈ってみてはいかがでしょうか。

 お歳暮でカニをいただいたらみなさんとても喜ぶと思いますが、カニを贈る場合は、相手の方に負担がかからないように配慮したいですね。カニは生鮮食品なので、お歳暮で贈る時にはいくつか知っておきたいマナーがあります。

受け取る家族のカニアレルギーの有無、旅行の予定はないかを事前に確認

 まず、贈る相手の方が甲殻類アレルギーではないか確認しましょう。もしカニアレルギーがある方に贈ってしまったら、せっかくのカニを食べてもらえないばかりか、とても失礼に当たります。相手のご家族にもカニアレルギーの方はいないか、確認したいですね。

 また、突然カニが届いて「わぁっ」と喜ぶ姿を想像したいところですが、生ものなので留守中に届いてしまっても困りものです。できれば、生ものを贈ることを相手の方に伝えておくといいでしょう。旅行などの予定を知らずに贈ってしまうと、カニがどんどん悪くなってしまいます。

 相手の手元に届くころには、食べられない状態になっていることも考えられるので、留守にしないか聞いておくことも必要です。正しいマナーを守って贈れば、カニのお歳暮が定番になり、毎年お歳暮を何にするか悩むこともなくなりますよ。

相手の家族構成に合ったカニを選び、カニを贈ったことをお知らせしよう


 ネット通販でお歳暮にカニを贈る場合は、「のし」を付けてくれますので手配してくださいね。いつ頃届くか確認したら、同じ時期に一緒に届くように手紙やはがきを挨拶状として出しておくのも良い手です。もうすぐカニが届きますと、一言添えておけば、準備もしておけるので親切ですよね。

 できれば贈る方の家族構成も知っておくと、どんなカニでどんな食べ方がお好みなのか分かって、喜ばれるカニを贈ることができます。年配のご夫婦だったり、子供がたくさんいる家族だったり、家族構成によって贈るカニも変わってきます。なるべく、面倒だと思われないカニが好ましいです。

 せっかくいただいたけれど、カットすることが面倒でなかなか手を付けずに鮮度が落ちてしまうこともありますので。

 このように、カニのお歳暮は少し特殊ですので事前に確認したり、お知らせすることも大切です。そうすることで、きっと相手の方もより喜んでくれると思いますよ。おいしいカニをお世話になった方へお歳暮として贈ってみませんか。