私は32歳の主婦です。私の実家は田舎で、年末年始となると親戚がワンサカ集まります。ある年のお正月のことでした。大人だけで20名くらい集まったでしょうか。弟嫁がタラバガニを用意してくれました。彼女の実家は北海道で、美味しいタラバガニをたくさん送って頂きました。
【北海道から美味しいタラバガニを直送】活ガニ6匹を間近で見て大興奮!
なんと、6匹と6杯!カニは生きた状態のものは「匹」、生きていないカニは「杯」と数えます。つまり、北海道から送ってもらったタラバガニの半分は生きていたのです。なんと言う事でしょうか!私は生きたカニを間近で見ることはなかったので、本当にびっくりしました。
弟嫁にお礼を言い、お代を払おうとしましたが、受け取ってもらえません。弟嫁は、おおじい(私の祖父)にもらってるからと言いました。本当は一人一杯の予定だったけれど、食べきれないと言われたから数を減らして半分は活ガニにしたそうです。
持つべきものは北の嫁。この日の合言葉はこれでした(笑)。なぜこんな立派なタラバガニが用意されたかと言うと、実は私がリクエストしたからでした。私は、大のカニ好きなのですが、数ヶ月後に出産を控えており、しばらくはゆっくり食べられないだろうから、思う存分美味しいカニが食べたいとリクエストしたのです。
まさかこんな立派なタラバガニを、こんなにたくさん用意してくれるなんて!私は初めての出産でナイーブになっていたのか、とても不安な状態が続いていたのですが、そんなマイナスな気持ちはいっぺんに吹き飛びました。
北海道産タラバガニは、刺身・茹で・焼き・雑炊どの食べ方も美味しい
しかし、ふと気づきました。茹でガニはまだしも、生きているタラバガニをどうやってさばくの?と。しかし、ここでも弟嫁が大活躍です。大きな出刃庖丁とキッチンバサミだけであっという間にさばいてしまいました。ここでも出ました、合言葉。持つべきものは北の嫁!
親戚みんなで茹でガニを食べましたが、本当に美味しい!パサつきなど全くなく、溢れ出るカニのエキスが口いっぱいに広がります。絶妙な塩加減で、もう止まりません。それは親戚もみんな同じようでした。活ガニは、半分は刺身で頂きました。弟嫁が手早くさばいた剥き身を氷水に浸すとぱっと花が咲いた様に開きます。
旅館で出されるカニ料理にも引けをとりません。いや、勝ってましたね(笑)。さすが、北海道産のタラバガニは甘くて美味しいので、もう一生忘れる事はできません。そして、残りの半分は焼きガニにしました。最初はシンプルに塩で頂きました。もちろん甲羅も焼き、カニ味噌をお酒とみりんでのばしてグツグツ煮詰めた中にも、カニを浸して食べましたよ。
【北海道直送タラバガニの美味しい食べ方】殻も捨てずに、炒ってふりかけに
この焼きガニの香ばしく美味しい事と言ったら!ジュウジュウと良い音とともに、大量に溢れ出るカニのエキス。もう、香りだけでお酒が何杯もすすみます。妊娠中でなければお酒も・・・これだけは悔やみますね。カニの身を存分に堪能した後は、焼きガニの殻で出汁をとった雑炊です。
これがまた、なんとも言えない風味を出した絶品雑炊なんです。殻だけで、こんなに濃厚な出汁が出るなんて、本当に驚きです。どのカニ料理も本当に美味しく頂きました。もちろん、残る事などなく、完食しました。最終的に残った殻も、後日香ばしく炒ってミルサーで潰し、ふりかけにして頂きました。北海道産タラバガニ、余す所なしです!