札幌市中央卸売市場のカニ競り

 カニ大好きな私は、北海道の札幌市場外市場のカニ調査以来、カニの競りが見たくてたまりません。魚屋や小売店、通販で扱うカニはどのように競りが行われているのか知りたくて、札幌市中央卸売市場に取材ができるかを電話で聞いてみましたところが、残念ながら競りの会場には関係者以外立ち入り禁止とのこと。

 しかし、カニの競り会場には立ち入り禁止でも、2階からの見学ならできますよと、やさしいひと言。カニが入荷さえすれば、競りは必ずあるので見られますというお話でした。カニの競りが見られるならば、とりあえずOKです。

 魚屋や小売店、カニ通販で当たり前のように販売されているカニたちは、どのように競りが行われているのかを絶対見たい。さっそくその場で、見学の申し込みをしました。

【北海道札幌市中央卸売市場】カニの競り見学の詳細

 早朝に、札幌市中央卸売市場にカニの競りを見学してきました。市場の見学は、個人の場合は希望日の2日前までに、団体の場合は10日前までに申し込みが必要です。見学時間はAM5:00~PM4:00までです。活気あるカニの競りを体験するには、水産部の競り実施時刻のAM5:15~AM6:30頃の見学がベストです。

 展示室や資料室も見学できます。ちょうど同じ時間帯に、高校生の団体も見学に来ていました。授業の一部として市場の見学だったようです。団体は見学メニュー内容によって多少違うようですが、見学時間は大体1時間前後です。12月上旬から1月初めの繁忙期は見学不可との事ですので、詳細は札幌市中央卸売市場へ問い合わせて確認しましょう。

中央卸売市場でカニの競りを見学開始

札幌市中央卸売市場

 車で入っていくと市場の入り口で警備の人に止められました。市場見学の件と名前を言って通してもらい、管理センターを目指して進んでいくと、人やトラック、フォークリフトが見えてきました。ターレットという搬送車も走り回っています。管理センターの前で車を停めます。ターレットが結構なスピードで走りまわっているので、注意が必要です。

 管理センターに入り、見学の件を伝え受付をします。受付後に駐車許可証をもらい、駐車場に車を移動します。受付終了後に、案内パンフレットやクリアファイルをもらいました。市場の詳しい情報なども載っていますいよいよ見学開始です。まずエレベーターに乗り3階へ移動します。そこから、通路を通り階段で水産部の2階へ降りていきます。

札幌市中央卸売市場の管理センター

 市場の見学受付がある「管理センター」です。朝の5時前なのでまだ暗いです。

札幌市中央卸売市場の管理センター入口

 玄関には大きな案内看板があり、とてもわかりやすいです広い市場ですが、迷子の心配はなさそうです。

札幌市中央卸売市場の管理センター受付

 市場の見学はこちらでAM.5:00から受付できます。とても親切に対応していただきました。

札幌市中央卸売市場カニ競り見学の臨時車両登録証

 本日の1番のりです。駐車許可書をもらい、車に掲示して指定場所に駐車します。

札幌市中央卸売市場カニ競りのパンフレット

 受付を終えると、クリアファイルと資料が2部もらえます。内容も分かりやすくて勉強になります

札幌市中央卸売市場カニ競りの見学コース看板

 案内に従って3階からコースを進んでいきます。なるほどなるほど。

札幌市中央卸売市場見学コース内のコンビニ

 途中にはコンビ二もあります。ここで飲み物を買いました。便利ですね。

札幌市中央卸売市場見学コース内の刃物店

 市場ならでは刃物専門店があります。札幌の刃物店で一番の老舗「宮分刃物店」さんが、支店を出しています。店員さんにモデルをお願いして1枚パチリ。

広い札幌市中央卸売市場

 水産棟に到着!うわー活気あるー!とても広いです。

札幌の市場は活気もあり、競り人の声が場内に響く。カニの競りが待ち遠しい

 水産棟に到着しました。「うわーっ、広ーい!」が初めて目にした印象です。受付でもらったパンフレットを見てみると、水産棟全体の広さはサッカー場2つ分くらいあります朝5時と早い時間なのに、すでに沢山の人が働いています。魚の箱も山積みです。ターレットという市場独特の搬送車も忙しそうに走りまわっています。活気ある札幌中央市場の雰囲気に、こっちのテンションも上がってきます。カニの競りが待ち遠しくて、ワクワクしてしまいます。

 カニの競りは朝5時には、まだ始まっていませんでしたが、他の魚の競りは始まっています。競り人が少し高い台の上に乗り、競りを行っています。競りに参加する買付人が値を付けて魚を落札していきます。活気のある雰囲気で、テンポ良く競りが進んでゆきます。カニの競り場を見てみると、チラホラと下見の買付人が入って入札前にカニのチェックをしています。

札幌市中央卸売市場でカニ競り前の買い付け人

 しばらくすると、カニの競り場に競り人用の台が用意されました。そろそろ始まりそうです。買付人も30人以上集まっています。競り人がやって来て台の上に乗り、いよいよカニの競りの開始です。トランジスタメガホンを脇に抱え独特の口調で、競りを行っていきます。競りのテンポは非常に速く、一回のカニの競りはわずか数秒から10秒ほどです

札幌市中央卸売市場のカニ競り

 どんな意味かまでは分かりませんが、何かの番号と金額を言っているようです。次々と落札され、競りは進んでゆきます。カニが入った約300個の発泡スチロールがたったの10分で競り落とされました。会場に大きく響いていた競り人の声も止み、買付人たちが競りを終えたカニを確認しているようです。あっという間に終了した感じがしました。

札幌市中央卸売市場のカニ競り

 活気のある市場の雰囲気も味わえ、ますますカニが大好きになりました。買付人たちが競り落としたカニは魚屋や小売店、通販業 者にまわり、私達のもとへやってきます中央市場の中で一般入場者への小売はやっていません。新鮮なカニを買おうと思ったら、場外市場に行くしかありません。これから場外市場にカニを買いに行きます。

札幌市の場外市場で食べたカニ入り海鮮丼は美味しく大満足

札幌市中央卸売場外市場

 寒い雨の中、いつもよりお客さんは少ない感じです。

 札幌市中央市場場外市場にやってきました。駐車場に車を停めて、お店を一回りしてみました。たくさんのカニが売られていますこの日の札幌は、あいにくの悪天候でしたが、雨の中でも沢山のカニ好きのお客さんが来ています。そして定番の試食では、カニの種類や、ゆで方の違うカニを食べ比べします。食べ比べすると確かにそれぞれのカニで味が違います

 カニを買おうと、カニ屋さんを見てまわっていると、もの凄くおいしそうな海鮮丼の店がありました。ほんとうに、おいしそうで心がひかれます。

 メニューにはいろいろな海鮮丼がずらりと並んでいます。私はやっぱりカニ入りです。どうせ食べるならならと、奮発して豪華版(3,200円)の海鮮丼を注文しました注文から5分ほどで到着です。うわーっ、海鮮丼の具が丼からはみ出てるし、見るからにぷりぷりしていておいしそうです。カニ、えび、いくら、うに、マグロ、サーモンなどいろんな具材が山盛りです。

 やった~っ、まずはカニからいただきます。カニを一口食べると、思った以上に甘みがあっておいしいです。やっぱり、カニは最高です大きなえびもぷりぷりと新鮮で、とれたてのようです。でも、新鮮なのはあたりまえですよね。なんたって、ここは場外市場なんですから。中央市場直送の鮮度最高の海産物が味わえます。おいしいのでどんどん箸がすすみ、あっという間に完食です。はぁ~、おいしかった!ごちそう様でした。

札幌市中央卸売場外市場の海鮮丼

 素材が新鮮でボリューム満点の海鮮丼です。いろいろな具材が山盛りですが、やっぱりカニが一番美味しい

 今回は、カニの競りを見学して中央市場の活気を感じる事ができました。魚屋や小売店、カニ通販のカニはこうやって競り落とされているんですね。貴重な体験ができましたそして、場外市場でいろんなカニの試食もでき、カニ入りの最高においしい海鮮丼を食べる事ができました。カニ大好きな私には最高~っの一日でした。