カニの購入を電話で勧誘されている女性

 冬になると、どこで自宅の電話番号を調べたのか、海鮮物を取り扱う会社から「海鮮物を買いませんか?」という営業電話がかかってくるようになりました。その海鮮会社は、特にカニを押しているようで、「カニを買いませんか?」と言ってきました。昨年の話しです。

オホーツクで獲れる希少な毛ガニ、1.5キロで8,000円は高い?安い?

 私は出産を控えていたため、里帰りをしていたんです。実は私、この手の営業電話を途中で切ったり、今忙しいからなどと無下に断ることができない性格です。なので、永遠と営業電話を聞いていました。何でもオホーツク海で獲れた希少なカニらしく、値段も安いから普段の感謝をカニで伝えてみませんか?と、うまい具合に私を言いくるめます。

 ふと時計を見たら、営業電話が掛かってきてから20分を経過してしまいました。ん~・・と渋っていると、また「希少なカニだから」と更に追い打ちをかけてきました。早く切りたいとは思いましたが、電話を途中で切ることもできず、私はモヤモヤイライラしてました。

 その海鮮会社が押してきたのは、毛ガニでした。1.5キロで8,000円の毛ガニって、決して安くはないですよね?今考えれば1.5キロの毛ガニが8,000円なんて、ちっとも安くないし、むしろネット通販の方が新鮮で安いんじゃない?と思います。

カニアレルギーの私は食べられず、両親へ毛ガニをプレゼントするも中身はスカスカ

 でも、あの時はモヤモヤイライラしていたし、早く電話を切りたいと思うあまり、つい「買います」と言ってしまいました。必要な手続きをしてから電話を切ると、どっと疲れが出てきてしまいました。結局、45分も電話していたのです。この性格、何とかしたいです。

 カニが届くまでに1週間くらいだったでしょうか。出産を控えた私にとって、8,000円はかなりの出費でした。しかも私はカニアレルギー。もうホントに私って・・ですよね。カニアレルギーの私は食べられないので、父と母に毛ガニをプレゼントしました。でも、届いたカニは身がスカスカで、明らかに1.5キロなんてないだろうといった代物でした。

 カニは2杯も入っていましたが、すべてスカスカ。もう、なんだろうな・・という感じです。半端な気持ちでカニを買うもんじゃないと実感しました。カニが2杯で1.5キロということは、1杯750グラムくらいですよね。ネットで見たら、700グラムを超えた毛ガニは超特大サイズのようです。でも、届いた毛ガニは渡りガニくらいの大きさでした。

毛ガニ2杯で8,000円も出したのに、カニかま程度の身しかなかった

 毛ガニの身は、カニかまぼこの量くらいしかなく、明らかに私の両親がガッカリしているのが分かりました。気を遣ってか、両親はカニの身は美味しいと言ってくれました。でも、カニの身が少ないので、食べるのがとても大変そうでした。

 最終的に、父はカニの甲羅に日本酒を入れて、飲んでいました。カニのほぐした身とカニ味噌を混ぜて、甲羅に日本酒を入れると美味しいらしいです。お酒が好きな父が少しでも喜んでくれて良かったです。8,000円がまるまる無駄にならなかった、と自分に言い聞かせています。断れない私も何とかしないといけませんが、カニは当分懲り懲りです。